経営方針 投資家の皆さまへ

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株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申しあげます。

第76期(2024年4月1日~2025年3月31日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善、インバウンド需要や企業の設備投資の増加等により、緩やかな回復の動きが見られましたが、物価上昇による消費マインドの低迷等により、先行きは不透明な状況が続いております。

このような状況の中で当社グループは、基本方針として「新しい価値の創造」「利益の創出と社会的使命の遂行」「人材の戦略的活性化」「次世代DX卸ビジネスモデルへ向けて」を定め、特に具体的な施策として「構造改革の更なる前進」「ESG経営の推進」の2つを進めました。「構造改革の更なる前進」については、①収益性の向上 ②利益を伴った売上拡大 ③在庫・物流改革に取組み、「ESG経営の推進」については、①環境への対応 ②社会との調和 ③ガバナンスの強化に取組みました。この方針及び施策のもとグループ各社一丸となり、企業価値向上並びに業績向上に努めました。

当連結会計年度においては、提案型営業により取引先との関係強化に努めることで取引基盤が拡大したことや、製造部門における商品力強化への取組みが売上増につながりました。その結果、当連結会計年度の売上高は55,309百万円(前期比6.5%増)、営業利益は1,072百万円(前期比22.4%増)、経常利益は1,273百万円(前期比24.6%増)となり、また、当社が保有する株式会社デサントの普通株式の公開買付け応募に伴う特別利益の計上等の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は2,992百万円(前期比269.2%増)となりました。

今後の見通しにつきましては、米国の関税引き上げ等の政策による世界経済の減速懸念や、長期化するウクライナ問題や中東情勢といった地政学リスク等の海外要因に加え、日本国内における物価上昇、人件費や物流コストの上昇、為替相場の影響等の不確実な要因が多くあり、いずれも経営を圧迫する要因となり得るため、不透明な状況が続くと見通しております。

このような大変厳しい環境の中、当社グループは中期経営スローガンとして「一致結束をより強固にし、スポーツ総合商社として、周りに信頼と信用を高めながら、会社も個人もより高みを目指していく」を掲げ、安定して継続的に利益を創出できる経営を目指してまいります。

株主の皆様におかれましては、さらなるご支援とご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申しあげます。

ゼット株式会社
代表取締役社長