売上高・経常利益で過去最高を更新
株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申しあげます。
第77期(2025年4月1日~2026年3月31日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に緩やかな回復基調が続きましたが、原材料やエネルギー価格の高騰が物価上昇をもたらす中、消費者の購買力は低下し、また金融資本市場の変動等の影響もあり、景気の先行きは依然として不透明であります。
当社グループが事業を展開するスポーツ用品業界においては、少子化の進行や気候変動に伴う季節性の変化に加え、物流コストや人件費の上昇など不確実な要因が多く、引き続き不透明な経営環境である一方で、健康志向の高まりやスポーツへの関心の継続、ライフスタイルの多様化を背景に、ランニングやアウトドアなど幅広い分野で安定した購買意欲が維持されており、加えてスポーツブランドの日常使いとしての需要も拡大しております。これらを背景に、スポーツ用品市場は中長期的な成長が期待されております。
このような状況の中、当社グループは中期経営計画の基本方針として「長期的に利益を稼ぎ続ける仕組みと風土づくり」、「売上拡大のための成長戦略」、「経営効率化のための構造改革」、「経営基盤(人材・物流・DX)の強化」、「ESG経営の推進」を定め、グループ各社一丸となって取り組み、企業価値向上に努めております。
当連結会計年度におきましては、引き続きスポーツ・ライフスタイル各市場において、提案型営業による取引先との関係強化や主力ブランドの取扱い拡大などに取り組みました。また在庫流動管理をより徹底するとともに、省人化を目的とした設備投資を進めるなど物流の効率化にも取り組みました。これらの結果、当連結会計年度の売上高は、58,655百万円(前期比6.1%増)、営業利益は1,251百万円(前期比16.7%増)、経常利益は1,461百万円(前期比14.8%増)となりました。社長就任前年の決算では売上高38,245百万円、経常赤字785百万円でしたが、そこから着実な積み上げにより、当年度は売上高、経常利益で過去最高を更新しました。なお、投資有価証券売却益の減少により、親会社株主に帰属する当期純利益は975百万円(前期比67.4%減)となりました。
今後の見通しにつきましては、国際情勢の動向に起因する市況変動や原材料価格の高騰、為替相場の変動に加え、人件費や物流コストの上昇など複合的な要因により、先行きの不透明感が一層強まるものと認識しております。このような大変厳しい環境の中、当社グループは中期経営計画に基づいて、経営の安定性確保と収益基盤の維持拡大に努めてまいります。
株主の皆様におかれましては、更なるご支援とご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申しあげます。
ゼット株式会社
代表取締役社長
